Sunday, June 1, 2014

妖幻怪奇譚

『妖幻怪奇譚』、窪内葉子著
注意!これは窪内葉子先生からいただいた画像です。この画像を他のサイトに転載しないでください、変更しないでください、又は自分が描いた画像だと言わないでください。画像を使いたい場合は直接に窪内先生に聞いてください(すごく親切ですし、メールを送ったら、早く返信なさいます)。

タイトル: 妖幻怪奇譚
著者: 窪内葉子
サイト: かしこ
長さ: 17話(連載中)
キーワード: オカルト、師/退治や一家妖怪ファンタジー、呪い、平成で寛容なヒロイン

向坂ヒナ呪われた向坂で、17歳になる人形の周あまねが会いに来ます。周の役目は向坂家の鬼子を守って、願い事をなんでも叶えることですが、そのかわりに死後、鬼子の魂を地獄に落とします。そのため、鬼子はで普段周のことが嫌いです。しかし、ヒナは全然そんな風に思いませんし、周が来るのを楽しみしていました・・・

このウェブ漫画が大いいい好きです。正直に、最初はアートがBLっぽくて、あまり読みたくなかったです(私、BLがあまり好きじゃないから)。でも、読んでみたら、すごく面白かったです。主人公のヒナと周の感情も反応はまるで本当の人みたいで、『妖幻怪奇譚』に「現実感」を与えます。ヒナは冷静で思慮深い性格ですし、自分自身を哀れむなんてしませんし、他人に八つ当たりもしません。道徳観念がありますが、「平和な世界」って自分がミス・ワールドだなんか思っていません。要するにヒナは最高です。一方は大人らしいです(髪が短いことがその印象を強めます)。他方は頑固でちょっとわがままで、まだ子供っぽいとこもあります。

妖怪など日本の民間信仰を参照することが多いので、日本語はちょっと難しいです。参照を説明するエキストラはありますが、民俗学専攻でないと結構わかりにくいですから、やはり辞書が必要だと思います。テキストはタイプで打たされた上、ページのサイズもいいから読みやすいです。
それに、定期的な更新はさすが長所です。



アクションが少し足りませんが、問題じゃないと思います。登場人物は複雑で「人間さ」があります。私的に「良いやつ」と「悪いやつ」の区別がけして簡単じゃないということが好きです。ただし時々節がややこしすぎて、2,3回同じ部分を読まなきゃいけませんでした。(でも日本語母語者なら別にそんなにわかりにくくないかもしれません。)

以上述べたようにアクションがあまりありませんが、暴力がないわけではありません。身体的な暴力よりも精神的な暴力がよくありますから12歳未満ならおすすめしません。『妖幻怪奇譚』は『退治屋』という他のウェブ漫画と共通点が多いです。でも『退治屋』での暴力は一味違いますわ。『妖幻怪奇譚』での暴力があまり気にしないなら、ぜひ『退治屋』を読んでみてください。

要するに、『妖幻怪奇譚』はよくできているファンタジー恋愛物語です。時折混乱されるシーンがあるので、子供に向いていないと思います。日本語のレベルなら、中級でいいんですが、上級の方が好ましい。ともかく辞書が必要だと思います。

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